9月に入り、だいぶ暑さも和らいできました。
8月中はブドウの病果取りの作業で喫茶・ランチをお休みしてしまい
多くの皆様にお越しいただきましたが、ご対応できず
誠に申し訳ございませんでした。
まだまだ病果取りの作業は続きますが、ランチの再開をすることにしました。
明日9/6(金)のランチから営業を再開させていただきます。
そ...
Gió Hillsワイナリー OPEN
2018年11月1日、Gió Hillsワイナリーがオープンしました。
「Gio」はベトナム語で「風」の意味をもち、「GioHills」とは「風の吹く丘」の意味。
5代目荘主、富岡正樹の手により2002年からぶどう栽培が行われ、今は三男の富岡隼人がその想いを引き継ぎました。
「御牧ケ原の台地で育ったぶどうがワインとなり、風にのって多くの人に届くように」との想いを込めてワインの醸造を行っています。
眺望が素晴らしく、間近に浅間山、遠く北アルプスや八ヶ岳の山並み、はるかに富士山も望みます。
そして夜になれば眼下のぶどう畑の向こうに佐久平の夜景が広がります。
Caffeやランチ営業(金、土、日曜日限定)も行っております。
ジオヒルズワイナリー:営業時間
Caffe営業時間 10:00〜16:00(不定休)
ランチ営業時間 11:30〜14:00(金、土、日のみ)
定休日:不定休のため、お越しの際は事前にご連絡いただければ幸いです
連絡先:ジオヒルズ・ワイナリー TEL:0267-48-6422
信州・小諸 御牧ケ原の今
9月に入り、だいぶ暑さも和らいできました。
8月中はブドウの病果取りの作業で喫茶・ランチをお休みしてしまい
多くの皆様にお越しいただきましたが、ご対応できず
誠に申し訳ございませんでした。
まだまだ病果取りの作業は続きますが、ランチの再開をすることにしました。
明日9/6(金)のランチから営業を再開させていただきます。
そ...
御牧ケ原の大地から始まる物語
2002年から信州・小諸にある御牧ケ原で始まった、ワイン用ブドウの栽培は2017年で15年目を迎えました。
2008年からはメルロー、2009年からはピノ・ノワールを定植し、2017年は新たにソーヴィニヨン・ブランを定植予定です。
これまでは委託醸造でワインを作ってきましたが、この度2018年秋の仕込みを目指し、自社ワイナリーを立ち上げることになりました。
ジオヒルズワイナリーの代表である実父、富岡正樹は、島崎藤村ゆかりの宿である中棚荘の5代目荘主でもあります。
藤村が「千曲川のスケッチ」に記した一文「もっと自分を新鮮に、そして簡素にすることはないか」。
田舎に帰ったような懐かしさを感じつつ、来るたびに少しずつ新しいものが増え、新鮮に感じて頂けるような旅館に。
この思いが旅館だけに留まらず、ワインへの情熱、ブドウ栽培、そして新たな自社ワイナリー設立へと駆り立てました。
そんな父の想いや背中を見て育った長男・長女夫婦がこれから中棚荘を切り盛りし、自社ワイナリーの醸造を三男の隼人が担っていきます。
父の背を見て育った子どもたちが大人になり、小諸へと帰郷し今度は自分たちの子どもにその想いを伝えていく。
何代にも渡ってこの御牧ケ原の大地でブドウのようにしっかりと根を張って、力強く生きていくこと。
そんな思いが詰まったジオヒルズワイナリーの物語は、まだ始まったばかりです。
株式会社ジオヒルズワイナリー
醸造責任者 富岡隼人
ジオヒルズに込めた想い
ジオヒルズワイナリーの建設予定地は御牧大池に面しており、小高い丘のような立地となっています。
また御牧ケ原は風が吹き抜けるような台地となっているのも特徴的です。
ベトナム語のGió(風)と英語のHill(丘)を合わせてGió Hillsとなりました。
ベトナム語を用いたのは三男の隼人がベトナムで5年間ボランティアを経験し、ベトナム人の伴侶を得たことが影響しています。
ベトナムでもワインを作っており、いつかジオヒルズワイナリーのワインもベトナムで飲んでもらえるような両国の架け橋となれれば。
そしてベトナムだけでなく、この御牧ケ原の大地で育ったブドウがジオヒルズワイナリーでワインとなり、風に乗って皆様のもとへと届いたならば、これほど喜ばしいことはありません。
土地の特徴
御牧ケ原は標高700mから800mほどの準高冷地で、冷涼な気候は昼夜の寒暖差がはっきりとしており、ブドウに豊かな酸をしっかりと残してくれます。
四方から完全に独立したテーブルランド状の台地という全国的にも珍しい地形となっています。
土壌は黄赤色の粘土を多く含んだ、ローム層が広く分布している強粘土質。
この大地で栽培するブドウは、通常よりもゆっくりと時間を掛けて根を張っていき、年数が経てば経つほど、力強いブドウの樹へと成長します。
降雨量が年間985mmと非常に少なく、ワイン用ブドウ栽培にとっては好条件の大地となっています。
栽培品種
御牧ケ原のテロワールに合った、他の品種にも取り組んでいきます。
中棚荘の富岡さんは、千曲川ワインバレー地域のワインぶどう栽培の先駆者で、これまでは委託醸造ブランドをつくっていたのですが、いよいよワイナリー建設に踏み出しました。
ベトナムで仕事をしていた三男の隼人さんが帰ってきて、ベトナム女性と結婚して新しいワイナリーを経営することになったと聞いて、私は本当にうれしく思いました。
千曲川左岸の小諸市にも、いよいよ本格的なインディーズワイナリーができるからです。
GIO HILLS という名前も、いかにも爽やかな風の吹く丘の上の風景が感じられて素敵です。
切れのよい酸をもつ、品のよいテイストのワインが、この丘の上から生まれることでしょう。
私の個人的な希望としては、ぜひ、ワイナリーにベトナム料理のレストランをつくってほしいということです。
繊細なベトナム料理と、千曲川の風の丘のワインは、きっとよく合うはずですから。
玉村豊男
ドラマのロケで初めて中棚荘にお邪魔して以来、長いお付き合いをさせて頂いております。
シャルドネがやっと出来た時、その新鮮な美味しさに感動して、何本も取り寄せたものです。
葡萄畑の作業のお手伝いをした事も良い思い出です。
畑も大きくなり、葡萄の種類も増え、更にワイナリー設立。
こんなに頼もしく嬉しいことはありません。
ワイン造りは奥が深く、伝統的なノウハウもとても大切ですが、常識を覆す挑戦も大切です。
ジオヒルズ・ワイナリーと富岡ファミリーの活躍を、心から応援します。
中村梅雀
「中棚ワイン」の隠し味
ワイン用のブドウ生産量日本一、実は長野県です。
標高差、温度差、少雨、長い日照時間が日本一の要因です。
長野県は4年前から「信州ワインバレー構想」を進め、新規ワインナリーの開設を後押ししてきました。
そんな折、2015年、小諸市は国から「ワイン特区」の指定を受けました。
それを機に中棚荘・五代目主人の富岡正樹さんは、新規ワイナリーの本格開設に乗り出したのです。
正樹さんは新婚旅行で見たフランスのブドウ畑に触発され、いつか自分のワイナリーを持ちたいと思っていました。
中棚荘は我が家にとって世界で唯一の定宿です。
10年ほど前、俳優の中村梅雀さんの知人の紹介で初めて訪れ、その快適さに心が奪われました。
一方、110年以上前、中棚荘の居心地の良さに感動した青年がいました。
あの島崎藤村です。
明治32年(1899年)、27歳の島崎藤村は旧小諸町に英語教師として赴任。
中棚荘でも旺盛な文学活動を繰り広げたのです。
完成されるワイナリーの名は「GIO(ジオ)HILLS(ヒルズ)WINERY(ワイナリー)」。
「GIO(ジオ)」とはベトナム語で「風」を意味します。
同ワイナリーの醸造責任者である三男隼人さんは、2010年、日本語教師としてベトナムに赴任。
現地でグエン・ティー・ジエム・ミーさんと知り合い、2015年に結婚しました。
ミーさんは、五代目女将の洋子さんを中心とした「チーム富岡」の強力な支援の下、信州暮らしに慣れて来ました。
女将の洋子さんは750㏄の大型バイクを駆って単独・北海道旅行を敢行する「ナナ半ガール」。
更に日本百名山を踏破している「山ガール」でもあります。
また、長男直希さんと次男達也さんは、それぞれレスリングのフリースタイル、グレコローマン・スタイルの元日本代表。
更に、ご主人正樹さん、長女志穂さん、三男隼人さんは、アルペンスキーの元選手です。
「チーム富岡」はスポーツマン&ウーマンで固められているのです。
鉄壁なチームワークこそが、「中棚ワイン」の隠し味だと思います。
ワイン作りには「風通しの良さ」も大きな要素です。
来年(2018年)秋、完成予定の「ジオヒルズ・ワイナリー」は小諸市の高台、御牧ケ原(みまきがはら)に建設されます。
そこには常に清涼な風が吹き渡っています。
119年前、島崎藤村が小説の構想を練った丘に、今日も新しい「風(GIO(ジオ))」が吹いてきます。
「 家族愛 風もワインの 隠し味」
宮本 隆治
長野の老舗旅館がワインづくりを開始、優しくまろやかな赤をお試しあれ。
異業種からの参入が増えている日本ワイン業界。証券会社出身の人もいれば、医者や通訳など、ワインづくりを始める人たちの業種は本当にさまざまです。そんななか、長野県小諸市の老舗旅館が2018年秋にワイナリーを立ち上げようとしています。旅館の名前は中棚荘。明治時代に創業して100年以上の歴史をもち、島崎藤村に縁のある宿としても知られています。
ブドウ栽培を始めたのは、16年前の2002年。「小諸の風土を活かした農産物で、訪れるお客様をもてなしたい」と願う5代目の富岡正樹さんがブドウ園を拓いたのです。中棚荘の食事処で使う蕎麦も小麦も自分たちで栽培するのが基本です。畑は宿からクルマで10分ほどの、浅間山を望む御牧ヶ原の高台に位置しており、長野県のブドウ栽培地としては比較的冷涼な気候条件にあります。15年には三男の隼人さんがベトナムから帰国。東御(とうみ)市にあるワイナリー「アルカンヴィーニュ」が開催する千曲川ワインアカデミーでブドウ栽培やワイン醸造を学び、事業に参画してからは、ワイナリー設立の夢もいちだんと現実を帯びてきました。設立するワイナリーの名前も「ジオヒルズ」と決まりました。
「ジオは英語で『大地』を、ベトナム語で『風』を意味しています。大地で育まれたブドウがワインとなり、風のように飲み手に届いてほしい」と隼人さんは話してくれました。16年の収穫からは、隼人さん自身がアルカンヴィーニュでワインづくりに携わるようになり、シャルドネもメルロもスタイルががらりと変わりました。今回ご紹介するメルロは、質感がずっとやわらかくなり、まろやか。まるで飲む人の心まで優しく包んでくれそうな味わいです。こういうメルロこそ、日本ワインらしいと思うのです。
栽培品種はシャルドネとメルロが主体ですが、2009年からはピノ・ノワールの栽培も始めました。化学合成農薬を極力使わない、環境に配慮した栽培も続けています。中棚荘でこのワインを飲んだ、ブルゴーニュワインの大家と言われるマスター・オブ・ワインのジャスパー・モリス氏(左端)とブルゴーニュのワイナリーの当主のエチエンヌ・モンティーユ氏(右端)も新生ジオヒルズのワインを絶賛していました。
フード・ワインジャーナリスト
鹿取 みゆき
中棚荘名義でリリースしているワイン
中棚シャルドネ
マンズワイン(小諸市)にて委託醸造。標高830mの冷涼地で栽培しているため、酸がしっかりと残っているのが特徴的。ステンレスタンク発酵、キリッとした酸味ですっきりと飲みやすい。樹齢を重ね、凝縮感のあるワイン。
中棚メルロー
2014年まではヴィラデストワイナリー(東御市)、2015年の仕込みからはアルカンヴィーニュ(東御市)にて委託醸造。樽とステンレスタンクを50:50の比率で醸造。ブレンドして瓶詰め。
ほのかな樽香と酸味のあるまろやかなタンニンでバランスのとれた味わい。
年表
会社概要
ジオヒルズワイナリー
代表取締役 富岡正樹
新婚旅行でフランスに行った際、一面に広がるブドウ畑に感慨を受け、「いつか自分でワイン用ブドウを栽培し、オリジナルのワインを作る」という夢を持つ。中棚荘5 代目荘主の肩書を持ちながら、2002 年にブドウ栽培を始める。三男隼人(写真右)も加わり、念願だった自社ワイナリーを立ち上げる。
ジオヒルズワイナリー
醸造責任者 富岡隼人
2010年から5年間ベトナムの古都フエにて日本語教師のボランティアに従事。
東御市アルカンヴィーニュの「千曲川ワインアカデミー」の第1期生として、ブドウの栽培や醸造、ワイナリーの経営を学ぶ。
お問い合わせ先
本社
〒384-0802 小諸市乙1210
TEL:
0267-22-1511
HP:
www.giohills.jp
Mail: mimaki@giohills.jp
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